レクチャー第一回 まち=不動産
“シャッター通り商店街”という言葉があるほど、過去に一等地であった地方都市の中心部には空き物件が目立つようになってきています。このような遊休不動産の増加は、結果として、エリアの価値下落の表れと言えます。
ここでは、まちは不動産の集積であるという視点を持ち、公有地か民有地を問わず「不動産はすべからず公共財である」という考え方を習得して下さい。
岡崎正信による、まちづくりと不動産の関係性、オガールプロジェクトを例とした公民連携による稼ぐ公共施設整備のプロデュース方法などについて解説している全6講義です。
“シャッター通り商店街”という言葉があるほど、過去に一等地であった地方都市の中心部には空き物件が目立つようになってきています。このような遊休不動産の増加は、結果として、エリアの価値下落の表れと言えます。
ここでは、まちは不動産の集積であるという視点を持ち、公有地か民有地を問わず「不動産はすべからず公共財である」という考え方を習得して下さい。
まちづくりの話というと、すなわち商店街の活性化であると発想される方が結構いらっしゃいます。しかしながら本当にそうでしょうか?
まちづくり会社を設立されようという皆さんは、まずこの常識を疑うことからスタートして下さい。オガールプラザがそうであったように「不動産の価値上昇」を生み出すため、まちづくり会社がが考えなければならないステップについて解説していきます。
公民合築により施設整備を検討する際に、まず、まちづくり会社が取り組むべきことは「消費活動を目的としない訪問者を増やすこと」です。実はこのプラニングが、稼ぐインフラを考える第一歩となります。講義では「公共施設のポジショニング・マップ」というフレームワークの解説とオガールプラザを具体例にしたフレームの活用法とファイナンス計画についても学んで頂きます。
塩漬けとなっていた町有地に官民複合施設「オガールプラザ」を起点とした、不動産価値の上昇さらには人口増加へ向けたストーリについて解説していきます。受講者の皆さんは、実際のエピソードから公民連携において民間自立型まちづくり会社が担うべき役目を押さえてください。
これまでまちづくりの失敗要因について語られることはありませんでした。ここでは講師のこれまでの現場経験に基づき、民間まちづくり会社が官民連携する際、失敗しないための判断基準を提示していきます。
我が国は人口減少・少子高齢化社会に既に突入し、政府のまちづくり政策も大きく変わりはじめる兆しを見せています。最終回では、昨年閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針」と「日本再興戦略」から、これから求められる都市再生の考え方について解説していきます。